アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
SATSUKIYA's weblog
ブログ紹介
小説 「それぞれの夕暮れ」、不定期連載中です。
help リーダーに追加 RSS

08/07/21

2008/07/21 18:19
成功者が自分の歩いて来た道を振り返った時の自叙伝的な文章には、
「今だからそう思えるのでは?」という、どうも後付けくさく感じるものが多いのだが、
その辺は置いておいて、前回に続いてタリーズコーヒー元社長の松田氏の言葉を
引用する(こちらはマイナビではなく、リクナビNEXTからの引用)。

日本では転職にリスクがあるように言われますが、
僕はそうは思いません。リスクがあるように思うのは、
目的を持っていないからでしょう。人生の目的を持っている人は、
転職を単なる手段としてとらえることができるんです。

よく、目的と目標を一緒にしてしまっている人がいますが、
この2つは大きく違う。目標は、目的を達成するための道標のこと。
転職や起業は、あくまで目的を達成するための手段なんですよ。
そう考えれば、どんな会社に就職すればいいか、おのずと
決まってくるはずです。

結局、失敗なんて、気の持ちようなんです。失敗しても
あきらめなかったら、それは失敗じゃない。それどころか、
成功の種になるんですよ。

もう一つ、同サイトからの引用(こちらは伊集院 光氏談)。

若いころは、もっと自分を過信していたし、
理想郷のような場所が見つかると思っていたしね。
でも、だんだんと自分の可能性にあまり期待しなくなってきて、
そのかわり、自分が今、何に飽きていて、何に苦痛を感じていて、
どれは残したいのかということは随分と考えるようになりました。
それで、自分がやるのは一人でしゃべる話芸であることだけは
一貫性を置こうと思ってるわけです。そうしてるうち、自然と
身の丈に合った落ち着き場所が見つかってくると思うんですね。


マイナビとかリクナビとかからの引用が多いな。なぜだろう…?
記事へトラックバック / コメント


08/07/19

2008/07/19 22:34
本日、関東地方は梅雨明けをした(らしい)。
しかし、心は梅雨寒。というか夕立ち。

下らない出来事は無視したいのだが、それに理不尽さが加わって、
自分に不利益がもたらされるおそれがあるとなると、話は別。
本格的に叩き潰すかな…。

朝日新聞×マイナビ転職からの引用。

−−−人生の終わりという期限も意識すべきですか

 リアルに想像することを勧めます。二つ下の弟を病気で亡くした時、
私は本当にショックを受けました。同時に、人生の残り時間は案外
少ないということにも気付かされた。もし50歳で死ぬとしたら、私には
5年のタームはもう2回しかない。25歳の人だって実は5回しかないんです。
それが実感できたら、悠長に迷ってなんかいられませんよね。
  (タリーズコーヒー インターナショナル会長
   /クイズノス アジアパシフィック社長 松田公太さん)



画像は、本日初乗車した東京メトロ副都心線の
渋谷駅名物の吹き抜け。
記事へトラックバック / コメント


小説 「それぞれの夕暮れ」 26

2008/07/16 22:29
 一応梅雨は続いているということだったが、その土曜日は夏本番を思わせる晴れた暑い朝であった。ファクシミリの一件があってから、省吾と鈴美は電話で連絡を取り、鈴美は中央高速を走る高速バスに乗って、H市近辺の省吾の住む街へ来ることになった。省吾が朝自宅を出るときに母親が行先を尋ねたので、省吾は同じ会社の違う事務所の人で最近友達になった鈴美と逢う、と説明をした。そして、もし後藤嬢から電話があり、省吾の行先を尋ねられても「わからない」と答えてくれ、と頼んだ。
 高架になっている中央高速のバス停下の道路に車を駐車し、省吾は鈴美を待っていた。やがて高速のバス停のドアが開き、鈴美が階段を降りて来るのが見えた。
「すみません、わざわざ迎えに来てもらって」
「とんでもない、こちらこそ遠いところまで出て来てもらって」
特に行く場所も決まっていない二人、というより、鈴美が今日東京に出て来た理由もわからないままだったが、省吾にはそれはどうでもよいことだった。先週長い時間一緒にいたにもかかわらず後藤嬢の問題を口に出せなかったので、今日はよいチャンスだと思っていた。
「とりあえず、せっかく近くまで来てもらったんだから、俺の家でも見ていく?」
「うん、是非」
鈴美はそう言われるのを待っていたかのように頷いた。省吾の住む街には地方の人でも知っているような施設としては、トラックやダンプカー専門の有名な自動車会社や、園内をマイクロバスで周遊できる大きな動物園があり、そんな話題でしばらく走りながら、車はやがて省吾の家の前にさしかかった。
「ここだよ」
省吾は運転しながら自分の家を指差し、そのまま通り過ぎたが、鈴美は斜め後ろを振り返りながら、食い入るように見ていた。
 夏の正午近くの強い日差しの中で、省吾は湘南の海に行こうと思い立った。

 十八才の時、早くも運転免許を取得したその次の日に、初めて遠出したのがこのH市から厚木を抜けて茅ヶ崎の海に行くコースであった。その後交際した何人かの女性との最初のデートのときには、このコースをドライブに連れて行ったものだった。この日も年中渋滞している国道を避け、平塚の辺りまで走り慣れた裏道を通りながら、海沿いを走る国道に突き当たる丁字路の交差点に出た。

(続く)
※ この小説はフィクションであり、実在する人物、団体名等とは一切関係ありません。
 転載・盗用を禁じます。
記事へトラックバック / コメント


小説 「それぞれの夕暮れ」 25

2008/07/13 21:14
 その夜、省吾は定時で退社し、地元のH市で友人の勝村と食事をしていた。勝村は高校の同級生だった頃からの友人であるが、彼は省吾と違ってあまり酒も飲まず、省吾が学生時代の大半を費やしたスキー、それにパチンコや麻雀、競馬といったギャンブルももちろんしないので、あまり一緒に遊んだという記憶はないのだが、非常に他人のことを思いやる人間で、省吾が将来のこととか、あるいは女性問題などで悩んだりするときにはいつも頼りになる存在であった。
 食事をしながらの話題は、当然のようにここ一連の省吾の周辺の動きの話に終始した。省吾は勝村に鈴美や後藤嬢の存在について話して、先月K市に行ったときから、先週の鈴美と二人で逢ったときのこと、そして今日のファクシミリの件までを簡単に説明した。
「それで、どう思う? この竹内さんのファックス」
「そうだなあ、普通に考えればその人が省吾に好意を寄せているように聞こえるけど‥‥。でも、その人は婚約者がいるんだろう?」
「そうなんだ、問題はそこなんだよ。だから俺が思うには、彼女は恋愛感情というのとは少し違った好意、まあ、よくある話だけど異性の友達っていう感じを、俺に対して抱いているんじゃないかな」
省吾は若干自嘲気味に言った。省吾には異性の友人も多いが、そのうちの何人かは省吾の方は恋愛感情を抱いていたのだが、相手にとって省吾はその対象となり得ず、その後普通の友達づきあいを続けている、という女性も含まれていた。この辺の経緯をよく知っている勝村は苦笑いをしている。
「ただね、まだ救いがあるのは、俺がまだそんなに真剣に好きになっていないことだな。今は電話で話しをしたり、また逢えることを考えたりすると気持ちが浮かれてくるのは確かだけど、例えば、今この段階で今後逢うことがなくなってしまうと想像したら、それはもちろん寂しいけど、決して我慢できないことではない」
「好きになりかかっている、といったところか」
「まさにそんな感じだ。それに、後藤嬢のことも頭が痛いし‥‥」
「まあ、いずれにしても、あまり焦らないことだよ。時間を置けば冷静な気持ちになって物事が見えるし、また違った動きがあるかもしれないし‥‥」
勝村は当り障りのない、ごく当たり前のことを言ったが、それはまったくそのとおりで、相談に対するアドバイスとしては的確なものであった。しかし、せっかくの勝村の助言も無駄になってしまうかもしれない、と省吾は感じていた。勝村に説明した今の気持ちに偽りはないのだが、久しぶりに訪れた恋をするという感情は、自分の理解よりも猛スピードで心の中で膨らんでいくだろう、と思っていたからであった。

(続く)
※ この小説はフィクションであり、実在する人物、団体名等とは一切関係ありません。
 転載・盗用を禁じます。

記事へトラックバック / コメント


小説 「それぞれの夕暮れ」 24

2008/07/11 21:43
 翌日、この日は最近のお互いの近況でも報告しながら久しぶりに会おうと、省吾は友人の勝村正裕と夜にH市で会う約束になっていた。その夕方、鈴美から省吾に電話があった。
「昨日はファックスありがとうございました。それで、今度は私が山口さんに送りたいので、やっぱりファックスの前で待っていてくれますか?」
「わかりました」
省吾はきわめて事務的な口調で答えてから、机の上の書類を二、三枚手にして、いかにもワープロを打ちにいくようにOA室に入った。
 すぐにファクシミリから受信を知らせる音が鳴り、やがて一枚の紙が送られてきた。省吾はすぐにそれを手に取り、目を通した。それには幼小の頃から習字を習っていた鈴美の美しい字で短い文章が書いてあった。
「ファックスありがとうございました。あんなお祖末なものに九十八点という高得点をつけて頂いて恐縮しています。考えてみれば、九十八点などという点数をもらったのは、中学生の頃の国語の試験以来です。話は変わりますが、話と同じように私の予定もコロコロ変わるのですが、今週の土曜日、山口さんのご都合さえよろしければ、そちらに出向こうかと思っています。お返事お待ちしています」
 省吾は読み終わるとその紙を小さく折ってスーツのポケットにしまい、ワープロの電源を入れ、その前に座った。省吾が、二人きりで話したいことがあるのでK市に行くから、いつが都合がよいかを先々週鈴美に尋ねたときには、この週末は、予定が入っている、と言われて先週にしたのだが、その今週の予定が変わったようだった。いずれにしても、また今週末も鈴美に逢えることになった嬉しさで、省吾は自分の顔が自然と綻んでくるのがわかった。適当にキーを叩きながら、ワープロの画面に無意味な文字の羅列をしばらく表示して、少し時間稼ぎをしてから省吾は平静な表情で机に戻った。

(続く)
※ この小説はフィクションであり、実在する人物、団体名等とは一切関係ありません。
 転載・盗用を禁じます。
記事へトラックバック / コメント


08/07/09

2008/07/10 00:47
今日は知人の「日本エッセイスト・クラブ賞受賞記念パーティ」に出席した。

20年程前に、彼がとある同人誌にエッセイを連載していた頃に知り合い、
その当時から彼の書く文章が好きだったので、とても喜ばしい。

…とはいえ、実は受賞作はまだ読んでいない。
本日その著書に直筆サインをもらったので、腰を落ち着けて
読むことのできる時間(例えば退職後?)が早くほしい。

目録と記念の万年筆 賞状を手に照れる御本人 直筆サイン


恋と伯爵と大正デモクラシー 有馬頼寧日記1919
日本経済新聞出版社
山本 一生

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


記事へトラックバック / コメント


08/07/08

2008/07/08 23:45
幼少の頃から可愛がってもらっていた叔母の容体が悪い、と
従弟から電話があり、急きょ京都へ見舞いに行った。

昨秋、父の見舞いや葬儀で東京に来てくれた時は
元気でピンピンしていたのに、この一ヶ月で急に悪くなったそうだ。

いくつになっても病気見舞いは苦手だ。
本人も東京から私が一目会いに来た、という事実の重さは
わかっているだろうし、何と声をかけたらよいかわからない。
やつれてしまった姿は、父の最期の頃を彷彿とさせた。

夕方、京都駅に着くと、10分程前に米原駅で人身事故があり、
新幹線が止まっていた。
とりあえず駅に停車していた列車の指定席を購入し、車内で待つことに。
動き出すまで2時間15分…。疲労困憊。

京都駅 京都タワー

運転再開まで時間がかかる見込み 待ちくたびれる人々
記事へトラックバック / コメント


月別リンク